第 6章特別な配慮

目次
6.1. 共有ライブラリ
6.2. 配布制限がある ports
6.3. perl の利用
6.4. X11 の利用
6.5. automake, autoconf および libtool の利用
6.6. GNOME の利用
6.7. KDE の利用
6.8. Bison の利用
6.9. Java の利用
6.10. Python の利用
6.11. Emacs の利用
6.12. Ruby の利用
6.13. SDL の利用

port を作成する場合、 考慮しなくてはいけないことが他にもいくつかあります。 このセクションでは、それらのうちでも特によくあることについて説明します。

6.1. 共有ライブラリ

その port が共有ライブラリのインストールを行なう場合、 make 変数 INSTALLS_SHLIB を定義してください。 これにより、bsd.port.mkpost-install ターゲットの実行時に新しいライブラリがインストールされたディレクトリ (通常は PREFIX/lib) に ${LDCONFIG} -m を実行し、 共有ライブラリキャッシュへの登録が行なわれるようになります。 また、この変数が定義されている場合、共有ライブラリを インストールしたユーザが それをすぐに使い始められるように、 また、削除の際には そのライブラリが まだ存在していると システムに誤認されないように、 適切な @exec /sbin/ldconfig -m@unexec /sbin/ldconfig -R のペアが pkg-plist ファイルに 指定されているように扱われます。

必要であれば、 共有ライブラリがインストールされるディレクトリのリストを格納する make 変数 LDCONFIG_DIRS を定義することにより、 新しいライブラリがインストールされるデフォルトの位置を上書きすることも可能です。 例えば、その port が共有ライブラリを PREFIX/lib/fooPREFIX/lib/bar に インストールする場合、Makefile で以下の記述を使用することができます:

INSTALLS_SHLIB= yes
LDCONFIG_DIRS=  %%PREFIX%%/lib/foo %%PREFIX%%/lib/bar

pkg-plist の他の部分と同様に、 LDCONFIG_DIRS の内容も sed(1) による処理が行なわれるため、ここでも PLIST_SUB に指定した置換が行なわれることに注意してください。 PREFIX には %%PREFIX%% を、 LOCALBASE には %%LOCALBASE%%, X11BASE には %%X11BASE%% を使用することを推奨します。

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