FreeBSD 5.0-RELEASE Announcement
Date: Sun, 19 Jan 2003 10:03:42 -0700
From: [email protected] (Scott Long)
To: [email protected]
Subject: FreeBSD 5.0 Release Available
FreeBSD 5.0-RELEASE の公開をお伝えできることを、とても嬉しく思います。 これは 3 年近くにおよぶ開発の集大成であり、 先進的なマルチプロセッサ対応とアプリケーションスレッド対応に加え、 sparc64 と ia64 プラットフォームに対応した初めてのリリース版でもあります。 改良された機能は、主に次のとおりです。
- UFS の第 2 世代にあたる UFS2。 UFS2 は 1TB を超えるファイルシステムの構築を可能にします。
- バックグラウンドファイルシステムチェック (bgfsck) とファイルシステムスナップショット。 これはファイルシステムの修復とバックアップ処理に必要な停止時間をなくします。
- 強制アクセス制御 (MAC) への実験的な対応。 MAC は管理者に、システムセキュリティポリシの定義において 拡張可能で柔軟性の高い手段を提供します。
- カーネルにおける細粒度のロック。 これはマルチプロセッサシステムでの高い効率を実現します。
- Bluetooth, ACPI, CardBus, IEEE 1394 への対応と、 ハードウェア暗号アクセラレータへの実験的な対応。 FreeBSD はこのような新しい技術も利用可能です。
- GCC 3.2.1 コンパイラ。 進歩しつづける GNU Compiler Collection に含まれる最新版です。
- GEOM (高い拡張性と柔軟性を備えたストレージフレームワーク) と DEVFS (デバイス仮想ファイルシステム)。 これはストレージ管理とデバイス管理の手間を低減し、 新しいストレージ技術の導入を可能にするものです。
- sparc64 と ia64 プラットフォームへの対応。 FreeBSD はこれら最新の 64 ビットプラットフォームで動作します。
FreeBSD 5.0 には、非常にたくさんの魅力的な新機能が含まれていますが、 すべてのユーザにおすすめできるというわけではありません。 今までの環境をあまり変えたくなくて、 FreeBSD 4.X を使い続けることを望んでいるユーザもいらっしゃることでしょう。 FreeBSD 5.X と FreeBSD 4.X、どちらを使うのが適切で、 そこにどういった利点と欠点があるのか、 また、4.X と 5.X は今後どうなるのかといったことを含めて説明した文書 「初期利用者のための手引き (Early Adopter's Guide) 」が以下の場所で提供されています。
http://www.FreeBSD.org/releases/5.0R/early-adopter.html (英語)
http://www.FreeBSD.org/ja/releases/5.0R/early-adopter.html (日本語)
今回の FreeBSD リリースにおける新機能や既知の問題点の一覧は、 次の場所にあるリリースノートと正誤表 (errata list) をご覧ください。
http://www.FreeBSD.org/releases/5.0R/relnotes.html (英語)
http://www.FreeBSD.org/ja/releases/5.0R/relnotes.html (日本語)
http://www.FreeBSD.org/releases/5.0R/errata.html (英語)
http://www.FreeBSD.org/ja/releases/5.0R/errata.html (日本語)
FreeBSD のリリースエンジニアリング活動 (今後公開予定の FreeBSD 5.0 を含むリリーススケジュールなど) の詳しい情報は
http://www.FreeBSD.org/releng/ (英語)
をご覧ください。
入手方法
FreeBSD 5.0-RELEASE は i386, pc98. alpha. sparc64, ia64 の各アーキテクチャに対応しており、 起動フロッピを使ってネットワークから直接インストールしたり、 ローカルの NFS/FTP サーバを使ってコピーしたりすることができます。 現在、すべてのアーキテクチャ用の配布物が入手可能です。
ぜひ、わたしたちを支援しているベンダからメディアを購入して、 FreeBSD プロジェクトへのサポートを続けてくださるようお願いします。 FreeBSD 5.0 ベースの製品を提供している企業は、以下のとおりです。
FreeBSD Mall, Inc. | http://www.freebsdmall.com/ |
Daemonnews, Inc. | http://www.bsdmall.com/freebsd1.html |
もしあなたが FreeBSD のメディアを買う余裕がなかったり、 我慢できなかったり、布教活動に使いたいといった場合には、 ぜひ ISO イメージをダウンロードしてください。 すべてのミラーサイトに巨大な ISO イメージが行き渡ることをお約束することはできませんが、 少なくとも以下のところからは入手することが可能です。
- ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp12.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp.tw.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp2.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp3.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp4.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp5.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp.cz.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp7.de.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp.lt.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp2.za.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp.se.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp1.ru.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp2.ru.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/
- ftp://ftp4.ru.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/
さらに、FreeBSD は以下にあげる各国のミラーサイト: アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、ブルガリア、カナダ、 中国、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、 香港、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、日本、韓国、リトアニア、 オランダ、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、 サウジアラビア、南アフリカ、スロバキア共和国、スロベニア、スペイン、スウェーデン、 台湾、タイ、ウクライナ、イギリスから、 anonymous FTP で入手することもできます。
マスタ FTP サイトの利用を試みる前に、まず、あなたの住んでいる 最寄りの FTP サイトの利用を試みてください。
ftp://ftp.<あなたの住んでいる地域>.FreeBSD.org/pub/FreeBSD
同じ地域にある他のミラーサイトには ftp2、ftp3 … という順に 名前がつけられています。
FreeBSD ミラーサイトに関する情報は、以下をご覧ください。
http://www.FreeBSD.org/doc/en_US.ISO8859-1/books/handbook/mirrors-ftp.html (英語)
http://www.FreeBSD.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/mirrors-ftp.html (日本語)
FreeBSD のインストール手順は、ハンドブックの第 2 章をご覧ください。 そこには FreeBSD は初めて、というユーザ向けの完全なインストールガイドが 提供されています。オンライン版は以下の URL です。
http://www.FreeBSD.org/doc/en_US.ISO8859-1/books/handbook/install.html (英語)
http://www.FreeBSD.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/install.html (日本語)
謝辞
FreeBSD 5.0 のリリースエンジニアリング活動は、 The FreeBSD Mall、Compaq、Yahoo!、Sentex Communications、NTT/Verio といった多くの企業に提供していただいた機材やネットワークアクセス、 人的資源の支援を受けました。
FreeBSD 5.0-RELEASE のリリースエンジニアリングチームのメンバは 以下のとおりです。
Scott Long <[email protected]> | リリースエンジニアリング、構築担当 |
Bruce A. Mah <[email protected]> | リリースエンジニアリング、文書担当 |
Robert Watson <[email protected]> | リリースエンジニアリング、セキュリティ担当 |
John Baldwin <[email protected]> | リリースエンジニアリング担当 |
Murray Stokely <[email protected]> | リリースエンジニアリング担当 |
Marcel Moolenaar <[email protected]> | IA64 リリース版構築担当 |
高橋 佳大 <[email protected]> | PC98 リリース版構築担当 |
Kris Kennaway <[email protected]> | パッケージ構築担当 |
Jacques A. Vidrine <[email protected]> | セキュリティオフィサ |